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Apple: iLife '09を購入

Appleから発表後、先月末に発売となっていたiLife '09を購入した。 振り返ってみればAmazon.co.jpでやっていた10%引きの予約販売が最も安かったように思うが、ポイントの利用で見かけ上安くビックカメラで購入した。

私が利用するのはiPhotoだけであるが、これまで使っていたのはMacBook ProにプリインストールされていたiPhoto 6であった。 前回のiPhoto 7(iLife '08)はスキップしたが、今回は面白そうな機能も複数加わってきており、購入を決意したと言うわけだ。

既報の通り、iPhoto 8の主な新機能は、撮影地機能と顔認識機能である。 どちらもPicasa 3でも搭載された新機能だが、これまでiPhotoで写真の管理を続けてきた以上、この資産を生かしたかった。

撮影地機能

まず私が最も期待していた撮影地機能について書いてみよう。 GPSなどでジオタグが付加されている写真であればそれがそのまま使えるが、現状であれば撮影地を新規に指定することの方が多いのではないだろうか。 iPhotoでも、独自に撮影地を指定することが可能である。

撮影地を新規に付加する場合、写真単位とイベント単位のいずれでも行える。 イベントとはiPhoto 7から追加された機能で、撮影日などで自動的に写真をまとめる機能のようだ。 さらに統合したり分離させたりと手動での調整も出来る。 私はひたすらアルバムを作成して整理していたが、これからはイベントを使うのも便利そうに見える。

それぞれ撮影地を設定するにはサムネイル右下の「i」マークを選び、新規の撮影地を付加するを選ぶと、Googleマップを使った地図が現れる。 そのため、インターネットに接続していなければ、撮影地機能は使えない。 地図の種類は「地形」「航空写真」「地図+写真」の3種類で、単純な「地図」がないためにズーム時に使いにくい、と言う難点がある。

住所や施設の名称からGoogle検索が出来るようにもなっていて、検索結果がある場合は、その位置にピンが現れ、撮影地の範囲を示す円も表示される。 ピンはさらに動かすことも出来るし、範囲の大きさも変更可能だ。 従って、細かな指定が面倒であれば割り切りも出来るわけで、面白い実装方法だと思う。 撮影地は「自分の撮影地」として保存されるので、自宅などわかりやすい名前をつけておくことも出来る。

こうして指定した撮影地は、左ペイン上部にあるライブラリの「撮影地」を選ぶと地図上にピンで表示される。 ピンを選んで付近の写真を表示させることも出来るし、iTunesのメディアブラウザのように、住所ごとに小分けして表示することも出来るようだ。 オランダで撮った写真にも撮影地機能を付加してみたが、自分が行った場所にピンが立つので、思い出もよみがえってくる。 GPS機能を搭載したau携帯電話に始まって、GPSを活用した位置情報ゲームであるコロプラを通じて、私の位置情報への興味は強くなった。 この撮影地機能を搭載したiPhoto 8は、私にとって写真を整理する現在最良のソフトウェアだと思う。

ちなみに、撮影地を付加していない写真を見つける場合には、スマートフォルダで「撮影地に(空白)を含まない」と指定すれば良いようだ。 検索結果をイベントごとに表示できればなお良いが、今後の対応を期待したい。

なおPicasa 3でもジオタグを付加させてみたが、指定や表示は別に起動するGoogle Earthで行う形になるようだ。 iPhotoは単体で完結する形となっているのに対し、位置情報の表示についてはGoogle Earthに集中させる形となっているPicasa。 それぞれのアプローチは異なるが、私個人としては写真を整理するのが目的なので、iPhotoの方が好みである。

長くなってきたので顔認識については別記事で書くことにする。